こんにちは、スピードハウス野口です。
車の運転、あなたにとっては何気ない日常の一部かもしれません。好きな音楽をかけて、行きたい場所へ向かう。家族や友人とのおしゃべりを楽しみながら、窓の外の景色が流れていく。そんな当たり前の時間が、どれほど豊かでかけがえのないものか、普段はあまり意識しないかもしれませんね。
でも、もしある日突然、その「当たり前」が失われてしまったら…?病気や事故が原因で、これまでのように自由に車の運転ができなくなってしまったら?その喪失感や、誰かの助けを借りなければ移動できないもどかしさは、経験した人にしかわからない、とても深いものだと思います。
私が福祉車両改造という仕事に携わっているのは、そんな深い悲しみやもどかしさを抱えている方に、もう一度「自分の力で、自由に移動する喜び」を取り戻してほしい。心からそう願っているからです。
私が「単なる車の改造屋」で終わりたくない理由
私は、宮崎県都城市でスピードハウス野口という会社を営んでいます。中でも特に情熱を注いでいるのが「福祉車両への改造」です。
「福祉車両改造」と聞くと、なんだかとても専門的で、機械的な作業をイメージされるかもしれません。もちろん、安全性に関わることなので一切の妥協は許されません。
でも、私の想いは、ただ正確に装置を取り付ける、というところに留まりません。私がこの仕事を通して見ているのは、冷たい金属の部品ではなく、その先にあるお客様の「笑顔」であり、再び広がる「新しい人生」なんです。
初めてご相談に来られるとき、多くのお客様は不安そうな顔をされています。「本当にまた運転できるようになるんだろうか」「家族に迷惑をかけたくない」「自分にできるだろうか…」。そんな気持ちが、ひしひしと伝わってきます。
だからこそ私は、単なる作業者ではなく、お客様の想いに寄り添うパートナーでありたいと思っています。お客様がどんな生活を取り戻したいのか、車を使って何をしたいのか。釣りに行きたい、孫の顔を見に行きたい、昔よく通ったカフェにもう一度行きたい…。そんな夢や希望を、時間をかけてじっくりとお聞きします。その夢を叶えるための、世界に一台だけの車を一緒に作り上げていく。それが私の仕事の醍醐味です。
ハンドルが繋ぐ、希望という名の道
福祉車両の改造は、お客様の身体の状態に合わせて本当に様々です。右半身に麻痺が残る方には、左足でアクセルを踏めるようにしたり、左手でウインカー操作ができるようにしたり。両足が不自由な方には、手だけで運転できる手動運転装置を取り付けたりします。
一つひとつの改造が完了し、お客様が久しぶりに運転席に座る。最初は緊張と不安でいっぱいだった表情が、実際に車が自分の意のままに動き出した瞬間、パッと輝くんです。その瞬間に立ち会えることこそ、私がこの仕事をしていて「最幸だ」と感じる瞬間です。
それは、単に「移動手段が手に入った」という事実以上の、大きな意味を持っています。自分の力で、行きたい場所へ行ける。それは、失いかけていた自信や、社会との繋がりを取り戻すきっかけになります。「誰かに乗せてもらう」のではなく「自分の運転で誰かを乗せてあげる」ことができるようになる。それは、その人の生きがいや、人生の彩りをもう一度取り戻すことに繋がっていくのだと、私は信じています。
納車後にお客様から「ありがとう。諦めなくてよかった」という言葉をいただいたり、ご家族から「本人の顔が、昔のように明るくなりました」とご報告をいただいたりすると、この仕事への誇りと感謝で胸がいっぱいになります。
あなたの「もう一度」を、全力で応援します
この記事を読んでくださっている方の中にも、ご自身やご家族のことで、車の運転を諦めかけている方がいらっしゃるかもしれません。
「もう年だから…」「こんな身体では無理だろう…」
そうやって、本当は心の中でしたいと思っていることに蓋をしてしまっていませんか?
もちろん、安全が第一です。無理な運転は絶対にできません。しかし、現代の福祉車両改造技術は、皆さんが思っている以上に進んでいます。あなたに合った方法が、きっと見つかるかもしれません。
私たちが作っているのは、単なる車ではありません。お客様一人ひとりの「希望」を形にした、未来へ走るためのパートナーです。もし、少しでも「もしかしたら…」という気持ちが湧いたなら、どうか諦める前に、一度私にお話を聞かせてください。
あなたの「もう一度運転したい」というその想いを、全力で応援させてください。一緒に、希望への道を走り出しましょう。
九州、南九州で福祉車両のご相談は、ぜひスピードハウス野口までお気軽にお問い合わせください。